2021.07.08食でボディメンテナンス
「負けない身体づくり」100の方法<その23>味噌パワー頂きます! 整体師、チベット体操講師としての体験と発見を書きます
【負けない身体づくり】とは、私たちの「なりたい姿を叶える身体」を妨げる病気、怪我、老化、ストレスなどに負けない身体と心をつくること。
子供のころから病気したことがない人、いつもどこも辛くない人、昔も今も不安を感じたことがない人・・・って、なかなかいません。
私は、何か、ちょっぴり、元気じゃなかったり、辛いことがあったり、不安を感じたりして生きてきました。そんな私だから行っている「負けない身体づくり」100個の方法を伝えます。
100の方法の23番目は、「負けない身体になる」ための身体づくりです。22番目に紹介したのは「味噌汁」。味噌は栄養面だけでなく、五感にも働きかけるし、生活にも欠かせない食材です。この味噌についてもっと紹介します。
味噌には優れた栄養素が含まれています。
①タンパク質
タンパク質は三大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)のひとつであり、生きていくうえで必要な栄養素です。 体重の約1/5をしめ、血液や筋肉などの体をつくる主要な成分であるとともに、酵素などの生命の維持に欠かせない多くの成分になります。
味噌に含まれる大豆タンパク質は、そのままでは吸収されにくいのですが、味噌にすることで身体への吸収が良くなります。
②大豆イソフラボン
味噌に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることから更年期障害の症状を緩和させたり美肌づくりにも効果が期待できます。また抗酸化作用もあるので、病気の予防やアンチエイジングにも働いてくれます。
③大豆レシチン
味噌に含まれる大豆レシチンには、血中コレステロールの吸収を抑制する効果があるので動脈硬化の予防に期待ができます。また、脳の働きにも影響するので認知症や記憶力の低下も防いでくれます。
④大豆サポニン
味噌に含まれる大豆サポニンには、血中のコレステロールを低下させる効果があるので動脈硬化の予防に期待ができます。また、抗酸化作用もあるので、病気の予防やアンチエイジングにも働いてくれます。更に、脂肪の蓄積を抑えるダイエット効果も期待できます。
⑤大豆ペプチド
味噌に含まれる大豆ペプチドは身体への吸収がスムーズで、基礎代謝を上昇させたり体脂肪の燃焼を促進させる働きが期待されます。また疲労回復作用や筋肉増加も期待できるので、筋力アップやダイエット中の方にもお奨めです。
⑥メラノイジン
味噌の褐色色素はメラノイジンといわれ、食品の酸化を抑える働きがあります。また、消化の吸収速度を遅くして食後の血糖値の上昇を抑えるので、内臓脂肪の蓄積や糖尿病の予防にも効果が期待できます。
⑦食物繊維
味噌に含まれる食物繊維は、便秘解消やコレステロールの吸収を抑えるなど様々な効果が期待できます。特に麦味噌に含まれる水溶性食物繊維のβ-グルカンは腸内環境の改善が期待できるので便秘解消にお奨めです。
⑧ビタミンB12
味噌に含まれる水溶性のビタミンB12は水溶性ビタミンのひとつです。悪性の貧血の予防効果があります。
⑨リノール酸
リノール酸は体の中では作られない必須脂肪酸で、大豆油やグレープシードオイルなどの食物油から補うことができます。血中コレステロールを抑制する効果が期待できます。
⑩カルシウム
カルシウムはタンパク質と一緒に食べると身体への吸収がアップします。カルシウムは骨や歯を作る成分ですからアンチエイジングにもお奨めです。また、いら立ちを抑えるなどメンタルケアにも役立ちます。
21番では「味噌汁」を細胞が喜ぶ「食べ物」として紹介しました。それはまさに栄養面だけでなく、五感に働きかける食材だと思ったからです。 「五感」とは、視・聴・嗅(きゅう)・味・触の五つの感覚です。それぞれにどのように働きかけているのでしょうか。
味噌の栄養面や五感への働きかけについて書きましたが、総合的に言うと「美味しくて、細胞も喜び、心と身体が元気になる」ということです。
私は味噌の「幸せの味」に気づいてからは生活に欠かせない食材になっていて、味噌パワーの恩恵にあずかっています。そんな素晴らしい食材を作ってくれた昔の人、そして今作ってくれている人たちに感謝です。
細胞が喜ばせる味噌は、エネルギーの源となり、身体も心にもパワーを与えてくれるのです。