2019.11.11身体の声を聴く
一方的ではなく「おすそ分け」したいシェア! 病気・けが・老化・ストレスに「負けない身体になる」を目指す墨田区の整体師&予防医療診断士&チベット体操講師
Facebook、インスタグラム、TwitterなどのSNSで情報を配信する人が増えて、「シェア」するのも当たり前になっています。
私もサロンの情報やTips、お店、料理、景色などをシェアしていますが、私がシェアしたいと思うものは「共感した」「驚いた」「感動した」ものです。
今、シェアしたと思ったのは、あるワイナリーです。以前から気になっていました。それは、このワイナリーが障碍者支援施設こころみ学園の園生によって開墾から生産に至ったと聞いたからです。
ワイナリー見学コースに参加して、その成り立ちからワインの作り方まで説明してもらいました。
戦後、足利市立中学校に赴任した川田昇氏は、生徒の中になじめない子供がいることに気づき、やがて精神薄弱児学級の担任をするようになりました。その後、その生徒たちと足利市田島町の山林を開墾したそうです。初めは川田氏が開墾している様子を眺めているだけだった生徒たち。しかし、徐々に手伝うようになると、生徒たちの身体と心に変化が生じたそうです。虚弱だった身体が山の急斜面の上り下りで筋力が付き、3つの我慢を絶えることで忍耐力と集中力が養われたそうです。(3つの我慢とは、暑さ、寒さ、空腹です)
開墾された山肌の畑で、生徒たちが草むしりの仕事で雑草ではないものも積んでしまうので、雑草と見分けがつきやすいブドウを植えたそうです。毎日の農作業によって知恵遅れと呼ばれ続けてきた少年たちは、自然と寡黙な農夫に、醸造場の働き手になっていったそうです。
知的な障害を持つ人たちの自立を目指してつくられたこころみ学園のワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」
除草剤を使わず、イノシシなども園生が缶をたたいて防御しているブドウ畑でとれたブドウに野生酵母(天然の自生酵母)を中心に醗酵を行っているそうです。
樽で発酵させている洞窟を見て、「足利マール牛」の餌になるブドウの搾りカスを見ました。
最後に、5種類のワインの作り方を聴きながら試飲したワインは、どれも自然な香りと優しい味わいで身体に染み渡る感覚でした。
私はこの「ココ・ファーム・ワイナリー」の
これを私に置き換えたら、
と思いました。シェアしたいのは「お客様の身体の声」
そういう施術を追求していきたいと思いました。
足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」は東武足利市駅かJR足利駅からバスで20分くらいです。